■■2002年3月議会代表質問■■

清水議員は質問の冒頭で、田中市長の病気入院を気遣いお見舞い申 し上げると共に、再スタートですが、スピードスケートの清水選手の ロケットスタートでないようにご無理をされず、ご自愛を頂きと市長 にエールを送りながら市政全般にわたって代表質問を行った。その中 で、田中市長の福祉部門民間委託の方針にふれ、次のように会派の姿 勢を明らかにした。「地方財政も大変厳しい状況のなか、田中市長の行 政運営も市場経済導入システムに変質しようとしている。福祉部門の 民間委託を先方に、公共サービスを官から民へ移行する改革でありま すが、田中市長の方針だから、市民はあるがままに任せよ。出る杭は 打たれる。意見も言えなくなる。したがって市民はこらえ従う。この ような市民不在の改革でないように、私たち市民パワー21は、市民 が求めている民間委託であるかないかを見極め、市民の立場で市長に 政策提言をすると表明した。

代表質問・答弁骨子

1,平成14年度予算編成の特徴と市民生活への影響について。
【質問】 【答弁】
@3カ年実施計画の具現化は福祉、産業、教育、環境にどれだけ反映出来たのか。(会派の重点要望) @景気が急激に悪化し、ハードを中心に計画の縮小や先送りをせざるを得なかったが、福祉、産業、  教育、環境の面では、それなりに充実した予算が組めた。
A財政が硬直しているが、財政改革基本方針に示した起債の35億円目標枠、基金の繰り入れが困難 と思われるが、どの程度の財政規模が適切だと考えるか。 A大綱はあくまでも大枠を示しており、財政規模の具体的数値は掲げていないが、税収や国の地財計 画の動向、起債や交付税などの制度の行方等踏まえながらどの程度の財政規模が適当か判断したい。
B地域総合整備事業は廃止され、箱物事業が対象外となるが、再開発第2地区や川本人形美術館に影 響はないか。 B地域総合整備事業債が廃止され、新たに創設される地域活性化事業債では箱物が原則対象外となっ ており細部はまだ不透明であり注目している。
   
2,当面する財政運営について。
【質問】 【答弁】
@地方財政計画によると、一般競争入札の拡大と電子入札の導入が求められているがどうか。岐阜 県や横須賀市では、電子入札により15%縮減出来たと聞くが飯田市では導入可能か。 答弁 @既に導入した団体の状況等を参考にしながら、研究をしたい。
Aペイオフが解禁されるが、資金管理の運営と銀行等の経営把握はどのようにされるのか。 A安全性を第1とし、健全な金融機関への預金、破綻に備え預金と借入金との調整、債権による運用 を組み合わせ実施する。庁内に公金等管理委員会を設置し、最大限リスク回避を図っていく。
   
3、市民参加の分権型まちづくりについて。
「市民参加条例はまちづくりの最高位に位置すると答弁するも、じっくり検討と後ろ向き」
【質問】 【答弁】
@分権型のまちづくりを進めるための市民参加条例制定は、機が熟されたと判断するが、市長の考えは、行政評価制度導入の見通しと市民評価委員会設置は。 @まちづくりに関わる市民参加条例はその最高位に位置するため、慎重に対応したい。自治体の政策  決定や住民参加のあり方、条例の制定の必要性など、じっくり検討したい。本年度事務事業評価につき試行を始めたが、いろいろ課題が明らかになり、新年度さらに拡大しながらより良いものをつくって行きたい。市民評価委員会の設置等はその先の課題であると考える。
A新行財政改革がめざす方向は、上意下達の管理主義になっていないか、市民の不満や不安、旺盛な職員の問題意識に対応出来るのか。 A市民的な目線をもった、従来からの枠を超えた行財政改革の発想が、職員サイドからも生まれてくるものと期待している。
B市民の知る権利を踏まえ、市の諸活動を市民に説明する責務(説明責任)が求められているが、具 体的な機会づくりとして、行政モニター制度や、調査広聴活動の取り組み、各種審議会の公募制、電子 情報の公開など市長の取り組む姿勢は。 B信頼関係を築くには情報の共有が肝心と考えており、ご指摘のとおり、ありとあらゆる適当な方策 を採りながら情報公開、説明責任の遂行など推進する。
   
4、福祉の充実について。
「保育園の民間委託は住民の同意なくして、不可能と答弁」
【質問】 【答弁】
@福祉施設の民間委託の準備の年、市長が決めて市民は従い、不満が合っても従う。これでは、真に分権型地方自治とはほど遠い。市民の意見をどのように聴取して取り組まれるのか。 答弁 @民間委託は、福祉サービスの水準確保、地域住民の合意、職員の処遇をクリアすべき必要な条件と考えており、特に地域住民の合意なくして、民間委託の推進は不可能と考えている。
A民間保育施設の運営補助、保育料の軽減、保育園を子育て支援センターとして育児相談機能の充実確保は。 A民間保育園や幼稚園の運営補助については、他市との状況を勘案するなかで検討したい。保育料の軽減も若干検討したい。保育所は、地域に開かれた子育て拠点として地域に施設開放したり、相談機能の窓口を市民に解るように取り組みたい。
B児童館、児童センター、児童クラブの未設置地区への設置は。 B未設置地区は、上久堅、千代、川路、三穂の四地区である。そのうち要望のある川路を設置したい。利用児童10人以上の小規模児童クラブについても設置検討したい。
C児童虐待対策として、風越福祉会への運営補助と施設拡充に対する支援を。 C風越乳児院において、地域子育て支援の一環として地域交流ホームの新築計画の建設補助と利子補給の支援を行うよう検討したい。
Dバリアフリーのまちづくりを積極的に推進すべき。 D公共施設は年次計画で推進している。今後は、スポーツ施設や公園、公衆トイレの改修を行う。
   
5、産業振興と労働政策。
「企業ニーズに応えた施策をタイムリーかつ大胆に展開と答弁」
【質問】 【答弁】
質問@天竜峡エコバレープロジェクトによる土地利用に期待が高まるが、一方、企業誘致は大変な時代が到来した。企業立地の見通しと誘致戦略は何か。 @環境が飯田市の新しい個性になりつつある。そうしたことを活かした環境関連産業創造支援事業など新しい施策を展開し、企業誘致を実現させたい。新規に、企業立地成功報酬制度と、借地への補助を  新設した。
A厳しい環境にある工業を積極支援すべきと思うがどうか。 A地域企業が元気を出し、新しいものにチャレンジ出来るような機運を作り出すことが行政の支援と考えている。そのため、日常的な情報交換を活発に行いながら、真に企業のニーズに応えた施策を  タイムリーかつ大胆に展開したい。
B大失業時代の労働政策をどうするか。市として失業の情報把握と再就職を広げるための職業訓練等人材育成支援事業に積極的に取り組まれたいがどうか。 B労働者や雇用主から即戦力になり得るとして要望が多くあるので、パソコン利用技術や英会話の修得といった能力開発に取り組んでいる。失業なき労働移動をめざして、相談窓口の業務の一環とし  て情報を把握するため、就職を希望して、ハローワークやパートサテライトの窓口に来る方の意向調査も実施したい。
C地域資源を活用した取り組みで成果の上がっている体験教育旅行は、南信州観光公社が主体的に企画し、地域住民の参加と協力で大変盛り上がっている。さらに発展するよう市民協働で、体験教育旅行を市民参加のまちづくりとして高揚したらどうか。 C体験旅行は地域振興を図りながらも人づくりという大変重要な側面を持つ事業で、ご提言のように市民参加のまちづくりとして、体験交流の郷と位置づけ支援していく。
D発酵のまちづくりと農業振興について。無農薬で顔の見える農業が付加価値の出る時代とも言われる。発酵のまちづくりを農業振興とどのように結び付けていくのか。マネージメント事業や農業振興センターとの連携はどのようにしていくのか。 D東京農大の小泉先生にお願いして、色々指導頂いているが、どのようなアイディアが生まれ、また育つのか大変楽しみにしている。農薬や肥料を使わず、野菜栽培が出来れば理想ですが、そのためには多くの理解と協力が必要と思う。
   
6、人づくり教育の充実について。
「学校週5日制で学校開放を可能な部分から実施と答弁」
【質問】 【答弁】
@市内の子どもたちにも、体験教育を積極導入する考えは。 @総合的学習の時間を中心に地域に出掛け、地域の方の応援を得て、地域そのものを教材に特色ある体験学習を積極的に実施している。(教育長)
A学校週5日制の導入により、一定のルールのもとにプール、ITルーム、図書館等の学校開放をして  子どもたちに活動の場の提供をしたらどうか。 A可能な部分から実施していく方向で検討したい。(教育長)
B学校給食の充実について、地場食材を使った季節感のある献立やアトピー、アレルギーの子供に配慮した献立づくりは可能か。 B地場食材を使った季節感のある給食は、食農教育の面から意義深い。アトピー、アレルギー給食は現状は大変難しいが、今後どのような対応が可能か研究したい。
   
7、新焼却場の操業体制について。
「安心安全の地元理解は得たと答弁」
【質問】 【答弁】
@新焼却場の操業体制は運転部門を全面委託するが、安心安全の地元理解は出来ているか。 @運転部門は、ガス化溶融システムの専門性や経費面などから委託の方向で、地元自治協に理解を頂いている。
   
8、下水道事業について
「農地への汚水管取り出し事業は真に事業効果か、検討を約す」
【質問】 【答弁】
@農地に汚水管を設置することは事業の効率になっていない見直す考えは、また、現下の経済状況で、3年に一度の見直しは市民の理解は得られない。値上げを圧縮する考えは。 @農地については、宅地化が不透明であり、検討したい。3年毎の料金見直しは計画どおりとしたい。
   
9、人形劇のまちづくりと市街地活性化について。
「川本人形美術館は私の決意と答弁」
【質問】 【答弁】
質問@川本美術館と人形劇センターの建設が計画されているが、箱物事業が見直されるなかで、人形劇のまちづくりとして、市街地に賑わいを呼び起こす起爆剤となるのか、市民への説明はどのように進めていかれるのか。 @市街地の賑わいの起爆剤になるかどうかは、どれだけの市民の皆さんがこの地域を愛し、施設の活動に参画していただけるかの観点で検討する。中心市街地の活性化を再開発事業のなかで連結させることは、私の決意である。
   
10、市町村合併について。
「17年3月合併特例法期限ありきの検討でない。この際議論をと答弁」
【質問】 【答弁】
@平成の合併を好むと好まざるとにかかわらずやらなければならない立場にあると思うが、市町村合併が庁内に設置されたと聞くが、18万都市構想を描いての指示か、研究会の本質は何か。特例期限内合併は考えているか。 @合併は外部の圧力で行うものではなく、そこに住む人の意志で決められるもので、国や県のために行うものではないことは自明の理である。10年ないし15年の特例期間が終わってからが問題となる。そういう意味では、17年3月という期限がまずありきという検討ではない。この際議論を。

 

■平成14年度予算は、一般会計359億3千万、特別会計469億3千万余の「産業と福祉を充実させた安心して暮らせるまちづくり予算」を可決した。

主な可決議案。

  1. 飯田市暴走行為を根絶する条例の制定。罰則5万円以下の罰金又は拘留又は科料。県下初。
  2. 平成記念子どもの森公園条例制定。4月開設。体験教育に期待高まる。
  3. 市長はじめ理事者の給与7.6%、議員の報酬3%削減する条例可決。

新年度の主な事業

  1. 生活基盤として、歩道のバリアフリー化の新規5,000千円。
  2. 保健福祉として、障害者タイムケア施設整備5,000千円。徘徊高齢者検索機器147千円。訪問理美容1,200千円。民間特養補助93,673千円。山本マレット整備5,000千円。松尾保育園増改築18,000千円。緊急通報システム5,570千円。 重度タクシー給付15,619千円。
  3. 環境衛生として、バイオマス推進10,010千円。ポスト最終処分場計画10,000千円。ゴミ収集祝日回収と通常回収292,480千円。廃食用油プラント整備5,000千円。
  4. 産業振興として、家庭用生ゴミ分別実験2,810千円。狂牛病対策利子補給4,377千円。森林資源活用事業1,572千円。NPOイデア設立等4,368千円。企業立地成功報酬1,000千円。企業立地促進40,000千円。
  5. 地震防災として、戸建て木造耐震診断8,400千円。耐震改修4,200千円。
  6. 教育文化として、図書館14分館土曜開設3,387千円。児童館土曜午前開設5,164千円。
  7. 情報通信として、FM放送へ番組委託20,000千円。
  8. 中心市街活性化として、橋南第2地区再開発事業補助312,000千円。
  9. その他として、市民バス増設36,000千円。土地利用計画25,000千円。

■市民の声が届けられます

  1. ペイオフ解禁後における地方公共団体の公金預金の保護を求める。
  2. 食品衛生法の抜本的改正と運用の強化を求める。
  3. 安心の医療制度への抜本改革と負担増に反対する。
  4. 雇用の危機突破を求める意見。
  5. 小児救急医療制度の充実・強化を求める。
  6. 難病対策及び小児慢性特定疾患対策の充実と、「医療制度改革」にあたって、難病患者・長期慢性疾患患者・障害者の負担を増やさないことを要望。
  7. ワークシェアリング等積極型雇用対策の確立を求める。
  8. 雪印食品等にみられる牛肉偽装事件の徹底解明と食品表示制度の改善・強化を求める。

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